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たね蒔きジャーナルの打ち切り

放射能や原発事故の真実を伝えてきたラジオ番組「たね蒔きジャーナル」。

前回「たね蒔きジャーナルの存続を」という記事で
この番組が打ち切りになるかもしれないことをお伝えしましたが、
9月28日で放送が終了してしまいました。

終了日には、番組との別れを惜しむリスナーがラジオを持って
大勢MBS前に集まったそうです↓
参照 : すきすきたね蒔きの会 ホームページ

「たね蒔きジャーナル」が打ち切られた理由の一つには、
やはり小出裕章先生の存在も、大きかったのではないかと思います。

今回は、小出先生ご出演の「たね蒔きジャーナル」最後の2回の放送、
9月26日と、9月27日のものを
mixiで仲良くしてくださっている方の文字起こしをお借りして、転載します。

9月26日の放送を聞くと、小出先生と「たね蒔きジャーナル」が
私たちの命と安全を第一に考えて
真実を報道しようとしてくれていたことが、よくわかります。

9月27日は、小出先生がリスナーからの最後の質問に答える日でした。

専門家でも、信用できる誠実な回答をしてくれる人ばかりではないので、
「たね蒔きジャーナル」の打ち切りは、本当に残念ですね。

放送の文字起こしは、前回同様「read more...」に入れました。
この記事の一番下の「read more...」の部分をクリックすると、
ラジオの放送内容を文字で読むことができます。

(以下転載)
----------------------------------------------------------------------------

【文字起こし】たね蒔きジャーナル 2012年9月26日 小出裕章氏出演分






【文字起こし】たね蒔きジャーナル 2012年9月27日 小出裕章氏出演分





MBSラジオ たね蒔きジャーナル
http://www.mbs1179.com/tane/

京都大学原子炉実験所 原子力安全研究グループ(小出氏が所属)
http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/index.html

小出裕章氏講演会情報
http://healing-goods.info/koide/

文字起こしはこちら↓

【文字起こし】たね蒔きジャーナル 2012年9月26日 小出裕章氏出演分

水野:京都大学原子炉実験所助教、小出裕章さんです。小出さんこんばんは。

小出:こんばんは。

水野:こんばんは。そして、えー、東京には近藤さんです。

近藤:どうもー。こんばんはー。

小出:はい。近藤さんこんばんは。よろしくお願いします。

近藤:どうもー。

水野:よろしくお願いします。えー、小出先生。

小出:はい。

水野:たね蒔きジャーナルで、小出先生に私が質問させていただきますのは、今日が最後となります。

小出:はい。

水野:えー、これまで本当にありがとうございました。

小出:こちらこそ、長い間本当にありがとうございました。

水野:ありがとうございます。

小出:はい。

水野:そしてあの、今やっぱり思い出しますのは、3.11の直後、のことです。他の専門家や、まあ国がですね、直ちに影響はないとか大丈夫とか、という言葉を・・・言っている時に、小出さんは、「1メートルでも、風上に逃げてください」と、え・・・言っていらっしゃいました。

小出:はい。

水野:あのー、3月14日からずーっと小出先生の言葉を皆さんにお届けした緊張した日々が、思い出されるんですが、

小出:はい。

水野:小出先生は今どんな、思いで、思い出されますか?あの当時を。

小出:はい。当時は大変・・・事故がドラスティックに進行しているときに、え・・・大変残念なことにこの日本という国では、正確な情報が流れない・・・時間が続きました。

水野:はい。

小出:えーそんな時に、私の発言を、たね蒔きジャーナルが拾ってくださって、大変ありがたく、思いましたし、何とか少しでも、被曝を、少なくしたいと。

水野:ええ・・・。

小出:思う・・・一念で、え・・・時が過ぎて、いきました。

水野:はい。

小出:(ため息)まあ残念なことに未だに事故は収束していませんし、汚染地帯に人々が取り残されてしまっているわけで、何とかしたいと思いますけれども、えー、自分の非力をずーっと毎日のように感じています。

水野:あの、そうした中でですね、

小出:はい。

水野:今日放射能汚染について・・・ま、注目するべき数字が出ているというお話をお伝えしたいと思います。

小出:はい。

水野:原発事故のあった、去年3月11日から31日まで、放射性物質がどれだけ大気中に飛び散ったか、福島県が、モニタリングポストで観測した結果を公表しました。

小出:はい。

水野:で最大の数値がですね、え・・・事故の翌日です。つまり去年の3月12日です。場所は、原発から北西に、およそ5.6キロ。双葉町の、 上羽鳥という所です。

小出:はい。

水野:でその、放射線量なんですが小出さん。

小出:はい。

水野:1時間あたり、1,590マイクロシーベルト。という数字が発表されました。

小出:はい。

水野:これは、原発の敷地以外ではこれまでで最も高い数字だと、福島県言ってますけれども、

小出:はい。

水野:この1,590マイクロシーベルトの意味を教えてください。

小出:はい。えー、私は、京都大学原子炉実験所で働いていて、時に放射線管理区域に、入ります。

水野:はい。

小出:で・・・1時間あたり0.6マイクロシーベルト。を越えるような場所は、放射線管理区域にしなければいけませんし、例えば私たちの原子炉実験所の放射線管理区域内であれば、1時間に20マイクロシーベルト。を越えるような場所は、高線量区域と、指定されて、

水野:はあ!

小出:えー、そこに入る時には、放射線管理の特別な許可を得ないと入れないという、そういうことになっています。

水野:はい!

小出:それの・・・まあ、20と、今水野さんが仰ってくれた1,590を比べるわけですから、もう、私たちが高線量区域と呼ぶ・・・値の、もう80倍とかですね、

水野:80倍ですか!高線量区域と呼ばれている値の、80倍ってことですよね?

小出:はい。そうです。私たちのような、放射線・・・業務従事者と呼ばれてる人間にとっても、高放射線区域として気を付けろと、言われている場所の、なおかつ80倍というもの、です。

水野:はあ・・・。この、最大値が観測された時間・・・なんですが、

小出:はい。

水野:3月12日、午後3時。なんですね。

小出:はい。

水野:一番数字が大きいのは。

小出:はい。

水野:で、この時刻が、水素爆発の30分ほど前だって言うんです。

小出:はい。

水野:これ、水素爆発の前に既に大量に出ていたって事は、何を意味するんでしょう?

小出:えー、水素爆発というのは、原子炉が溶けてしまって、燃料棒が水と反応して、出てきた水素なのです。

水野:はい。

小出:それが、原子炉建屋の中に充満して爆発、しました。つまり、もう、溶けてしまった炉心から、水素と一緒に放射性物質が噴き出してきて、いたわけで、え・・・水素爆発をする前にもう放射能はどんどん環境へ出ていたということです。

水野:はあ・・・。

小出:はい。あの、要するに水素が出てきたということは、他の放射性物質も出てきていたということですし、

水野:ええ。

小出:その水素が十分溜まって爆発したわけですから、それまで・・・の時間の間に、放射性物質は環境に漏れていたということです。

水野:はあ・・・それがもうこんなに、高い、数字ですよね?

小出:猛烈ですね。

水野:猛烈な数字。

小出:はい。

水野:で、出て行ったってことは、どういうことを私たちに示唆するんですか?

小出:えーと、これは、事故当時に私聞いていただき・・・たと思いますけれども、

水野:はい。

小出:ベントという操作をやったのですが、ベントという操作は、放射能を閉じ込める最後の防壁である原子炉格納容器という・・・中に溜まっているガスを、抜き出すのです。

水野:ええ。

小出:もちろん水素も入っていますし、放射性物質も、入っているのです。それを、格納容器が大破壊・・・しては困るということで意図的に外へ、抜いてしまうというのがベントなのであって、私はそのベントという作業をするためには、その外側に、フィルターを必ず付けておかなければいけないとずーっと思い込んでいたのですが、

水野:ええ。

小出:日本の、福島の原子力発電所も含めて全ての原子力発電所では、ベントの先にフィルターが付いていないのです。つまり・・・

水野:フィルターも、付けていないんですか?

小出:そうです。ですからベントをしてしまうと放射性物質はそのまま環境へ放り出すという、そういう設計で・・・になっていたのです。

水野:はあ。設計がもうそもそも、

小出:はい。

水野:フィルターさえ付けていなかった。

小出:そうです。

水野:で、それ、今・・・伺いますとベントする前に、もう、お・・・多くの方々を、遠くへ避難していただいておかなければならなかったと、今更ながら思うんですけれども。

小出:本当はそうなのです。ただし、日本のこの国というのは、一番恐れたのはパニック、なのです。住民を、私は住民を被曝させることが一番、いけないことだと思うのですけれども、

水野:ええ。

小出:国の方から見ると、住民の被曝よりはむしろパニックを恐れるということ・・・で、事故を・・・に、対処したわけです。

水野:何で今頃こんな重要な数字が、出てくると、小出先生は思われますか?

小出:ん・・・まあ、よく分かりません。あの・・・私としてはどんな、些細な数字、というかですね、え・・・一見意味のないような数字だってきちっと公表すべきだとずーっと思ってきましたし、私・・・自身も、自分が得たデータというのは、常に公表するように、努めてきたつもりなのですが、日本の国、あるいはまあ電力会社の方から見ると、数字を公表すると、住民がパニックに陥るからなるべく公表しないでおこうという、そういう作戦に彼らが出てきたということです。

水野:あの、モニタリングポストの数値っていうのは、知る・・・ためにこんな、1年半もかかる、時間がかかるものなんですか?

小出:(笑)・・・もちろんかかりませんし、そんなことになったら困るわけですね。

水野:意味ないですよねえ?

小出:全く意味が・・・

水野:今頃分かったって。

小出:はい。モニタリングというのは時々刻々その数値が、分かるということでやっているわけですから、

水野:はい。

小出:はい。未だに・・・今頃出てくるということは全くおかしなことです。

水野:はあ。近藤さん?

近藤:はい。

水野:あの当時、政府は直ちに、健康に影響はないと、言い続けていましたねえ。

近藤:んー。あのー、先生僕はね。

小出:はい。

近藤:あの・・・人の・・・命より上に来るものはないと思ってます。

小出:はい。

近藤:で、あの・・・そうである以上、人命に関わる嘘っちゅうのは許せないんだろうと思ってるんです。

小出:はい。

近藤:で、あの・・・しかしながら、我々・・・の、まあ先輩は、戦争・・・を経験した際に、えー人の命に関わることであっても、お・・・色んなこう、虚報が出て行ったわけですよねえ。

小出:はい。

近藤:で、今度の、あの・・・原発の事故も含めて震災は、戦後に対して「災後」っていう言い方がありましたけども、

小出:はい。

近藤:震災後。その「災」ですね。

小出:はい。

近藤:で、僕はその・・・時に、極力、ん・・・そうであるならば正確な情報の側に、付いて、しゃべりたいと。で私自身そんなに知識がありませんから。

小出:はい。

近藤:小出・・・先生のですね(笑)、傍に居れば(笑)、もうこれあの・・・何て言うんでしょう、正確な情報の、そばにいて、えー人の命・・・に対して、重要な情報が、あ・・・一緒に流せれるんだと、思ってきました。

小出:ありがとうございます。

近藤:ええ。あの、その点で、私はあの今、本当に、え・・・感謝申し上げて、今の・・・言葉を発してるわけなんですが(笑)。

小出:はい。

近藤:えーどうもありがとうございました。

小出:とんでもない・・・はい。

近藤:でそういう点で、今・・・の、今流してる、水野さんが流してる情報も、いやあ、ビックリだなあと思ってるんですけどね。

水野:ビックリしますよねえ。

小出:はい(笑)。えー、でも、まあ、水野さん近藤さん、たね蒔きジャーナルのスタッフの方々が、ようやくにして、こういう情報を、これまで・・・流してきて、下さったわけで、本当に私から、感謝を・・・お伝えしたいと思います。ありがとうございました。

近藤:いえ。

水野:こちらこそありがとうございます。あのー、ちなみにこの1時間あたり1,590マイクロシーベルトという、とてつもない、数字ですよね小出先生。

小出:そうです。

水野:この数字が発表されたのは、9月21日先週金曜日。

小出:はい。

水野:というのは、民主党の代表選の日です。

小出:ああ(笑)、なるほど。

水野:まあ、ニュースの多くは民主党代表選・・・を伝える時間にはなりますわね。

小出:はい。

水野:えーまた祝日の土曜日の前の夜だったと、いう・・・まあ、あの・・・まあ偶然、なんでしょうけども、そうでございました。こういうことになるとね、もっと重要な情報が、公開されていない可能性って、ないのかって・・・思うんですが小出先生、いかがですか?

小出:あると思います。これからまた出てくるんだろうなあと、思います。

水野:またですね、この・・・食べ物。の、問題。内部被曝の問題もあるわけですが、長野県のキノコから、国の基準値を超える放射性セシウムが検出されました。

小出:はい。

水野:これ、軽井沢町と御代田町。の、野生キノコです。出荷停止になったんですが、長野県産の食品の出荷停止は、原発事故後初めてのことです。

小出:はい。

水野:しかし軽井沢って、福島第一原発から、なんと250キロも離れているんです。

小出:はい。

水野:こうした現実の中、私たちは、これから・・・小出先生、原発に関する情報でね、あの・・・騙されないで、真実を見抜くために、どんな・・・工夫をすればいいか、何に気を付けて・・・おけばいいのか、皆さんにメッセージをいただけないでしょうか。

小出:はい。すいません私もよく分からない・・・のです。え・・・政府や、電力会社という、データを握ってる当事者たちが、できるだけデータを、見せないようにということでやってきている・・・わけで、え・・・私もどうやれば、データを出してもらえるのかがよく分かり・・・ません。え・・・でも、ん・・・まあ、日本という国が、民主国家だと言われてるわけですし、国民が主権者なわけですから、自分たちが主権者であるということを自覚して、政府、あるいは、今回の事故を起こした、責任者。あるいは私は犯罪者と呼びたいのですが、東京電力に対してちゃんとデータの公表を求めるという・・・行動を、やり続ける・・・ことが大切だと思います。

水野:データ・・・が、出てくるのを待ってるだけでは無理で、

小出:はい。

水野:やっぱりデータを求めていくという動きが必要だってことですかね?

小出:と思います。

水野:はい。あの・・・私はこの1年半、小出先生とお話をしているうちに最初は、原発はいつまでにゼロにするのかという議論があったと思うんですが、

小出:はい。

水野:最近はどんな条件で再稼動するのかという語論に、

小出:(笑)

水野:変わってきているのかなと、

小出:はい。

水野:感じているんです。

小出:私もそう思います。原子力村は、まあ、これまで原子力を進めてきた原子力村という組織が、無傷のまま生き延びて、いると私には見えますし、再度また原子力をどんどんやろうと、いう攻勢を強めているように私には見えます。

水野:はい。あの、小出先生明日も、たね蒔きジャーナルで、

小出:はい。

水野:ご出演、そして教えていただくことを、どうぞよろしくお願いいたします。

小出:こちらこそ、よろしくお願いします。

水野:ありがとうございました。

小出:ありがとうございました。

水野:京都大学原子炉実験所助教、小出裕章先生に伺いました。

【2012年9月26日分 文字起こし終了】


【文字起こし】たね蒔きジャーナル 2012年9月27日 小出裕章氏出演分

千葉:京都大学原子炉実験所助教の、小出裕章さんです。では小出さん、今日もよろしくお願いします。

小出:よろしくお願いします。

千葉:今日は、毎日新聞論説委員の二木一夫さんと一緒に、お話を伺います。

二木:先生こんばんは。

小出:はい、二木さんこんばんは。よろしくお願いします。

千葉:えー、今日は、小出さんのこの番組へのご出演が最後の日になりますので、

小出:はい。

千葉:えー、リスナーからの皆さんの質問を、できるだけ伺っていきたいと、思っております。

小出:はい。

千葉:よろしくお願いします。

小出:よろしくお願いします。

千葉:えー、ではさっそく参ります。こちら・・・はですね、原発ゼロ子さん、という方からの、FAXの質問です。

小出:はい。

千葉:9月25日の新聞で、東京電力は、24日、福島第一原発から、大気中へ放出されている、放射性セシウムの量が、9月も、1時間あたり、1000万ベクレルと推定されると、発表したとあります。

小出:はい。

千葉:えー、この数字は、どのように見たらいいんでしょうか。教えてもらえませんか?という質問です。

小出:はい。1000万という数字を・・・聞くと、皆さんそれが膨大な量だと、たぶん受け止められると思い・・・ますが、

千葉:はい。

小出:えー、事故直後は、それの・・・また10億倍というような、放射能が、流れてきていました。あま、あの・・・う・・・2週間ぐらいのトータルですけれども、えー今現在で言うなら、事故直後・・・に出ていた量の、たぶん100万分の1とかそのぐらいまで、低減してるということだと思います。

千葉:100万分の1まで低減しても、1000万ベクレル・・・ですか。

小出:そうです(笑)。はい。1時間あたりですね。

千葉:ああ・・・。これは本来大気中に放出されてはいけないものですよねもちろん。

小出:ああもちろん、もちろんいけません。え・・・1000万ベクレルというような放射能を、毎日毎日、い・・・四六時中、出すなんていうことは通常はあり得なかったことですけれども、えー今現在は、残念なことに福島第一原子力発電所が、もう、ボロボロに破壊されてしまっていますので、この程度の放射性物質が出てくることは、もう、やむを得ないと思うしかありません。

千葉:うーん。もう、これを止める術というのは今のところ・・・

小出:今のところは、ありません。もう・・・まあ、事故当時に比べれば、まあずいぶん減ってくれていますので、何とかこれ以上、また劇的に出るようなことを防ぐということを・・・が、できることの精一杯です。

二木:人の体への影響というのはどう・・・なんでしょうか。

小出:はい。もちろんあの、放射能ですから、影響は必ず、あります。ただし、今聞いていただきましたように、事故直後には既に猛烈な放射能が出てきてしまっていて、その出てきた放射能が、大地そのものを全部汚してしまっている、のです。え・・・それから受ける、被曝に比べれば、今現在、福島原子力発電所から出てきている放射性物質の量は、ずいぶん少ないと、思いますし、そちらを心配するよりは、既に自分たちの周り・・・を、汚染してしまっている、放射性物質を心配した方がいいだろうと思います。

千葉:もう、それぐらいたくさんのものが、出てしまっているということですね?

小出:そうです。

千葉:うーん。分かりました。じゃあ、次の質問参ります。

小出:はい。

千葉:こちらは、えー、ラジオネーム、たね蒔き発芽米さんという方からですね。

小出:はい(笑)。

千葉:えー・・・ウランの原料の、産出の寿命は、厳しい評価であと17年。日本の電気事業連合会ではあと70年。平均で、およそ30年程度で終わりというのが、専門家の評価だと聞きました。ウランという原料が、非常に、い・・・少ない燃料で、あと30年程度で、生産できないということは、いずれにせよ、原子力発電はやめなければならないということですね。2030年にゼロにするのではなくて、ゼロになるというのは必然だということになりませんでしょうか?という質問です。

小出:えー、ゼロになるのは必然です。それが何年後に来るかということで、日本の原子力関係者は70年という数字を出してるわけですし、もっと小さな数字を出してる、世界・・・の団体も、あります。いずれにしても、数十年という期間が経てば、原子力発電の燃料であるウランはなくなって、しまいます。え・・・地球上にあるウランは、なかなか、貴重な資源であって、かつて考えられてように、石油や石炭がなくなってしまうから次は原子力だと、いうのはまったくの間違いでして、え・・・ウランは石油や石炭がなくなる、もっとずっと早く前になくなってしまい・・・ます。

千葉:はい。そしてらば、そのあとにはもう膨大な、放射性廃棄物。何万年も付き合わなくちゃいけないような、放射性廃棄物が、残るだけということになるわけですか。

小出:そうです。私たちの世代、まあ、次の世代も何がしかそうかもしれませんが、何十年かという・・・期間の間だけ、原子力発電を利用・・・するわけですが、それが過ぎた後の何十万年、何百万年の世代は、私たちの世代が生み出したゴミだけを、押し付けられて、過ごさなければならなくなります。

千葉:未来の・・・人たちに、その・・・重荷を、負わせ続けるということになるわけですね。

小出:そうです。大変倫理的な問題ですし、そんなことでいいのかということ・・・を、今の世代がしっかりと考えなければいけません。

千葉:はい・・・。では次参ります。

小出:はい。

千葉:次はラジオネーム、カレーに醤油さんという方です。千葉県にお住まいの方です。もし、原子力規制委員会・・・への参加を打診されたら、お受けに、なりますか?小出さんは。できれば、お受けして欲しいと私は思っています。という質問なんですがいかがですか?

小出:すいませんが、絶対にお受けしません。

千葉:ああ・・・。それは・・・やはり、日本の政府というものが信用できないから・・・ですかねえ?

小出:はい。もちろん政府・・・は全く信用できませんし、議会すら私は信用していません。えーもともと、日本の議会が、原子力基本法というものを、作って、これからは、平和利用に限るけれども、とにかくどんどん原子力をやるんだということにしてしまった、のです。えーその下で、原子力委員会、原子力安全委員会、様々な組織が出て・・・作られて、きましたし、今度新しく原子力規制委員会というものになろうとしているわけですけれども、全ては、原子力基本法の下で、原子力発電を進めるという、大前提の下に、置かれている組織、です。えーいずれにしてもその、原子力を推進するという、方針に逆らうということは許されませんし、そのための手助けをしてしまうことに、なってしまいます。

千葉:うーん・・・。

二木:そうするとあの、まあ、政府の方が、2030年代に、原発をゼロに・・・という方針示しましたけど、それについてはどのように、お考えですか?

小出:えー(笑)、2030年・・・もともとは政府が、パブリックコメントを求めて、2030年、という時点で、ゼロにするのがいいのか、15にするのがいいのか、25にするのがいいのか意見を言えと国民に求めたのですね。

二木:はい。

小出:えーその結果、ゼロにするというのが圧倒的に多かった。それも2030年ではなくて即刻ゼロにす・・・するのがいいと、いう意見が、大変多かった、のですが、え・・・政府はまあ、思惑が外れた・・・のでしょうが、2030というその数字を、また、使いながら、それを今度は2030年『代』と、

二木:ええ。

小出:言い始めたのですね。2030年『代』というのは2039年の末までということですから、数字に直すなら2040年までということに、え・・・言葉の詐術だと私は思いますけれども、時間をさらに、流して、ゼロを目指すと、言い出した、のです。

二木:はい。

小出:それも閣議決定を初めはすると言っていたわけですけれども、

二木:ええ。

小出:えー米国と財界からの横槍を受けて、閣議・・・決定すらが、できない。

二木:はい。

小出:ということになりましたし、えー、次の総選挙でもし自民党が返り咲くようなことになれば、またまた、原子力をどんどんやるんだということに結局なってしまいます。

千葉:はい。えー、ではもうひとつ質問参ります。

小出:はい。

千葉:ラジオネームどないしょっとさんという方から・・・の、質問です。放射線測定器を、お・・・最近購入していろいろ測っているんですが、小出さんの、『騙されたあなたにも責任がある』という本の中で、測定器を買って、例えば、1時間あたりここで1マイクロシーベルトという数字が出た、大変だ。というような使い方をして欲しくないと、あるのですが、それは、どんな意味からなのか、あ・・・答えが、書かれてなくて、気になっています。

小出:あ・・・

千葉:えー、放射・・・放射能は、値が低いから安全だという測定器を、持つことによる、間違った認識はして欲しくないという、えー、小出さんの考えがこめられているのかなと予想・・・しています。実際のところどう・・・なんでしょうか?という質問です。

小出:はい。どうも、言葉足らず・・・の、書き方になってしまっていたようで、

千葉:(慌てて)いえいえ。

小出:大変失礼しました。

千葉:いえ。

小出:はい。え・・・ただ、あの私自身は放射線を測定するということを、自分の仕事にしている人間・・・ですが、その私が言うのは大変傲慢に聞こえるかもしれませんが、放射線を測定するということは大変難しい仕事、です。え・・・それなりの知識も必要ですし、測る放射線の種類に合わせて、また特殊・・・な、測定器も、必要です。えー、最近皆さんがたくさんの、放射線測定器というものをそれぞれに、買ってくださって、それぞれに測定してくださっているわけですが、え・・・あまり、その・・・測定した値というもの自身が、正しいと思って欲しくないという・・・意味で私はそこに書き、ました。例えば、10台の、測定器を、ひとつの場所に並べてスイッチを入れてみると、その10台は全て違う値を示すはずだと、思います。

千葉:はい。

小出:えー、それをまた別の場所に持って行ってみれば、きっと・・・また全部別の値を、示すはずです。え・・・初めの場所で、一番高かった測定器が、今度は、一番低くなってしまうかもしれないという、そのぐらい大きな、誤差のある、ものです。え・・・ですから、ん・・・出てきた数値が、0.5であった、あるいは1であったという、その数値だけを、その数値の絶対値だけをですね、あまり気にしないで欲しいと、私は思います。ですからお持ちの測定器を、今、この場所で測った。それを、別の場所で、また測ってみた。さらにまた別の場所で測ってみたということをやって、どっちの場所が、高いのか、どっちが低いのかと、いうような・・・測定のしかたは、たぶん、何がしかの役に立つと、思います。え・・・そういうことをたくさんの皆さんで、様々な測定器を使いながら、どこが汚染が高そうだ、低そうだという、そういうことに使っていただくのが一番良いと思います。

千葉:はい。わかりました。えー小出さん、まだまだお伺いしたいことが、あるんですけれども本当。

小出:はい。

千葉:ここで、時間となってしまいました。

小出:はい。

千葉:えーこれまで本当にどうも、ありがとうございました。

小出:とんでもありません。千葉さん長い間本当にありがとうございました。

千葉:いえいえこちらこそあの、本当に小出さんのお話で(強調して)本当に大切なことを知ることが、えー、できました。あの、ラジオの向こうでも、多くのお聴きの方がそう感じていらっしゃると思うんですが、実はこんなメールも来ておりますので、これを最後に、読ませていただきたいと思います。

小出:はい。

千葉:えー、徳島県の、ラジオネーム黒糖さんという方です。不幸な出来事との引き換えにはなりましたが、あの日の、前と後では、原発に対しての知識が大きく増えました。小出先生の解説は、すごくわかりやすかったです。また、無念さからか、時おり言葉に詰まってしまうところも、印象的でした。知った以上は、責任を持って行動したいと思っています。小出さん、本当にありがとうございました。というメールを頂いております。小出さん最後に、リスナーの皆さんに、何か一言、お願いします。

小出:はい。ありがとうございました。こういうリスナーの方々にめぐり会えただけでも、私は、嬉しい・・・です。えー・・・、これで私・・・今日で私はたね蒔きジャーナルという番組・・・からは、さようならをすることになりますし、たね蒔きジャーナルそのものも、明日を最後に、なくなってしまうということに、なる・・・そうです。

千葉:はい。

小出:え・・・大変まあ、長い間、良い番組を、守ってきてくださったスタッフの皆さんに、お礼を申し上げたいと思いますし、お付き合いくださったリスナーの、皆さんにも、えー、感謝・・・したいと、思います。これからも、皆さんのご活躍を、お祈りしております。

千葉:あの、小出さん、今後も情報を発信していってくださいね。

小出:はい。ありがとうございます。

千葉:本当に。何度、お礼を言っても、言い尽くせない気持ちですが、(強調して)本っ当に、ありがとうございました。

小出:こちらこそありがとうございました。

千葉:京都大学原子炉実験所助教の、小出裕章さんに、お話を伺いました。

【2012年9月27日分 文字起こし終了】
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